「夢野久作と杉山三代研究会」会報第8号のこと
宮原 豊(9組)
2021年3月17日に「インドのグリーン・ファーザー杉山龍丸」を投稿しましたが、それに関連して第8回「夢野久作と杉山三代研究会」(3月13日)で研究発表した「杉山龍丸と福田仁志博士の関係について」と題して執筆したものが同研究会報「民ヲ親(おや)ニス」第8号(2022年1月31日発行)に掲載されました。この第8号はほぼ全編が杉山龍丸特集です。未発表の研究論文や龍丸と直接交流のあった関係者の証言など盛り沢山で、アフガニスタンで亡くなった中村哲さんと龍丸との関係なども明らかにされました。
第6号(2019年4月30日発行)に「杉山龍丸の『インド緑化』の時代」、第7号(2020年2月1日発行)に「杉山龍丸とモラルジー・デサイ首相」に続き、今回は3回目の研究論文ですが、今後も龍丸の事業のインドにおける史料発掘など研究を続けるものの、私としてはここで一区切りとすることにしました。この研究会は、明治政界の黒幕・杉山茂丸の歴史研究や怪奇小説家・夢野久作の文学研究などを追及する会員も多く、これらについても関心を持って傍観したいと考えています。
夢野久作と杉山三代研究会は九州福岡県筑紫野市(太宰府市の南隣)に事務局を置いています。2年ほど前に作家・五木寛之氏が雑誌「サライ」に関連記事を書きましたが、昨年「デスカトリポカ」で直木賞を受賞した佐藤究氏も会員として過去に何回か会報に寄稿されています。
会報「民ヲ親(おや)ニス」の名前は陽明学に影響を受けた杉山家の家訓に由来するそうです。ご関心のある方は、不知火書房(福岡市中央区桜坂3-12-78、電話:092-781-6962、FAX:092-791-7161)にご連絡ください。